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市民向け講座(大津市歴史博物館)

学会発祥の地でもある大津市(会場は大津市歴史博物館)で、市民向け講座を2013年度から開催しております。

【講座受講に関して】
・事前申し込み制です。
 学会事務局ではなく、大津市歴史博物館へ直接お申し込みください

―お申し込み方法―
・ハガキ又はメールで大津市歴史博物館までお申し込み下さい。
・申込の際には、希望する講座名・郵便番号・住所・氏名・電話番号を必ずお書きください。
・応募締め切りは開講日の10日前です。
・定員を超える場合は抽選となりますのでご了承ください。
・参加費(500円・大津市歴史博物館カード会員は250円)が必要です。
・諸般の事情により中止、あるいは内容が変更されることがあります。

*詳細は大津市歴史博物館のれきはく講座のページや広報物等を御覧ください。

2023年度の講座内容
日本フェノロサ学会担当講座は、2024年2月開催予定で準備を進めております。
詳細が決まり次第、こちらで報告いたします。

【2022年度の講演内容】
■2023年2月2日(木) 14:30〜16:00
「ボストンからの書簡」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:井上瞳(愛知学院大学 准教授)

■2023年2月11日(土・祝日) 14:30〜16:00
「最後の奥絵師、狩野友信」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:山田 久美子(立教大学 名誉教授)


【2021年度の講演内容】
■2022年2月23日(水・祝日) 14:30〜16:00
「日本近代木彫の魅力−伝統と革新−
   米原雲海の芸術と岡倉覚三の彫刻振興策」

 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:白根 敏昭(東京富士美術館 前学芸部長)
概要:島根県安来市出身の米原雲海(1869〜1925)は、高村光雲(1852〜1934)の高弟で、明治中期から大正期にかけて官展を中心に日本の伝統的な木彫の発展に貢献するとともに、近代彫刻界の重鎮として活躍した木彫家です。彼は光雲の明治期を代表する木彫《老猿》(重要文化財)の制作助手を務めました。
 雲海の芸術を中心に岡倉覚三・天心(1863 〜 1913)の彫刻振興策にもふれながら、光雲や同門の平櫛田中(1872 〜 1979)との作品比較を通して日本近代木彫の魅力を紹介します。

■2022年3月24日(木) 14:30〜16:00
「明治時代・外国人たちの日本美術収集」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:山本真紗子(日本学術振興会特別研究員)
概要:フェノロサは 「日本美術史」 研究や文化財の調査・保護における功績のほ
か、 自身で絵画などを収集し、 欧米に日本美術品を紹介しました。 フェノロサ等お雇い外国人や来日外国人たちによる日本美術収集とそれにかかわった人々の活動について、 当時の資料をもとに考えていきます。


【2020年度の講演内容】

 新型コロナウイルス感染拡大防止の為に、2020年度の講座は中止になりました。


【2019年度の講演内容】
■令和元年9月7日(土) 14:00〜15:30
「古都礼賛〜會津八一が「酷愛」した奈良大和路の美〜」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:喜嶋 奈津代(新潟市會津八一記念館主査学芸員)
概要:會津八一(1881-1956)は新潟出身の歌人・書家・美術史学者として多方面に業績を残した文人です。會津は生涯で35回以上奈良を訪れました。特に大和路の風光や御仏の美に魅了され、その感動を美術史学者の眼差しで‘奈良歌’を歌い上げます。さらには、総ひらがなによる分かち書きという、會津独自の書のスタイルを確立しました。奈良県内には、會津の自詠自筆の歌碑が20基建立されています。講座では、フェノロサ、岡倉天心などの會津の先達者が再発見した古都の美の背景を踏まえ、奈良大和路を酷愛した會津の芸術の特質について紹介します。

■令和元年9月21日(土) 14:00〜15:30
「古美術写真の革命と會津八一」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:湯淺 健次郎(新潟市會津八一記念館学芸員)
概要:フェノロサの文化財保護や啓蒙活動は、後世の人々に多大なる影響を与えていますが、會津八一(1881-1956)もその業績に触発された一人です。書家・歌人・東洋美術史家など多分野で活躍した八一は、あまり知られていませんが、古美術写真の監修者としても活躍しています。黎明期の古美術写真と、八一が行った監修を比較しながら、彼の文化財への理解の姿勢を紹介します。


【2018年度の講演内容】
■3月30日(土) 14:00〜 
「フェノロサ ―社会進化論と美術と仏教」
 企画展「フェノロサの愛した寺 法明院 ―三井寺北院の名刹―」関連講座
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:佐藤 道信 (東京藝術大学教授)
概要:19世紀後半の世界を席捲した進化論には、大きくダーウィンの生物進化論とスペンサーの社会進化論の二つがありました。スペンサーの熱烈な信奉者だったフェノロサの日本美術と仏教への関心と接点には、その復興を社会進化論の視点から捉えようとする姿勢がありました。直移植による欧化政策・文明開化とは異なる形での、近代化と日本文化の復興を考えたフェノロサの構想を追ってみたいと思います。

■4月13日(土) 14:00〜 
「フェノロサの愛した日本美術 ―『東洋美術史綱』を読む」
 企画展「フェノロサの愛した寺 法明院 ―三井寺北院の名刹―」関連講座
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:大久保 美春 (比較文化研究者)
概要:お雇い外国人として政治学、理財学、哲学を教えるために来日したフェノロサが、何故日本美術に興味を持ち、一生を捧げることになったのでしょうか。どのようにして日本美術の知識を得、美術品を収集したのでしょうか。日本美術を西洋美術と比較して、どのように評価していたのでしょうか。どんな作品を特に好んだのでしょうか。遺作『東洋美術史綱』に触れながら考えてみたいと思います。


【2017年度の講演内容】
■9月2日(土) 14:00〜
「フェノロサと世紀転換期日米の宗教状況」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:岡本 佳子 (国際基督教大学アジア文化研究所研究員)
概要:美術史家アーネスト・フェノロサ(1853-1908)は日本で仏教に帰依し、園城寺法明院に眠っています。アメリカ東部ニューイングランドでスペイン系移民の家庭に生まれたフェノロサは、どのような歴史的背景において仏縁を結んだのでしょうか。本講演では、フェノロサが生きた19世紀後半から20世紀初頭の世紀転換期の日本とアメリカにおける宗教の状況から、彼の立ち位置を考えます。

■9月9日(土) 14:00〜
「フェノロサと芳崖・雅邦:近代日本画の誕生」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催
講師:岡部 昌幸 (帝京大学教授・群馬県立近代美術館館長)
概要:明治初期、フェノロサは岡倉天心を伴い、狩野芳崖(1828-88)、橋本雅邦(1835-1908)を訪ねて新しい日本画と美術学校の構想を述べ、感激したこの巨匠たちと深夜まで熱く語り合い、友情を固く結びました。幕末維新の動乱で失われる寸前の日本画の伝統を救い、新しく世界に通用する新時代の日本画を創生させたフェノロサと芳崖、雅邦たちの革新運動は日本の近代化でも、稀に見る成功例といえます。今日、世界に注目される日本画の原点を見直します。


【2016年度の講演内容】
■9月3日(土) 14:00〜
「フェノロサは日本文化の何に惹かれたのか?」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催(第660回れきはく講座)
講師:宗像 衣子(日本フェノロサ学会幹事/神戸松蔭女学院大学文学部教授)
概要:近代日本の幕開け明治期において、失われようとしていた日本の伝統美術を救いだしたお雇い外国人教師、アーネスト・フェノロサは、何に注目してその偉業を遂げ、今、三井寺法明院に眠るのだろうか。彼の関心としてよく知られた仏教美術に限らずより広く、文化の全体の視野から、文学や音楽に関わる見識を眺めて、偉大な日本文化讃美者としてのフェノロサの様子を探る。

■9月10日(土)  14:00〜
「アメリカン・ルネッサンス−フェノロサが生きた母国の美術」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催(第662回れきはく講座)
講師:岡部 昌幸(日本フェノロサ学会幹事/帝京大学文学部教授)
概要:アーネスト・フェノロサは、日本の古典美術を保護し、その古典を新しい美術にした恩人であるが、彼が生まれ育ったアメリカの美術と環境は、どのようなもの であったのでしょうか。彼は母国の美術にどのような関心をもっていたのでしょうか。アメリカ世紀末に「アメリカン・ルネッサンス」といわれた美術に向け た、フェノロサの夢と理想をたどってみます。


【2015年度の講演内容】
■8月29日(土) 14:00〜
「フェノロサは京都の図案本を見たか?@」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催(第627回れきはく講座)
講師:スコット・ジョンソン(関西大学名誉教授)
概要:明治後期には、京都の染織業界の需要によって、友禅等の図案本(デザインブック)が木版摺りで盛んに出版されました。この時期に日本を訪れていたフェノロサも注目したであろう図案本についてお話します。

■9月5日(土) 14:00〜
「フェノロサは京都の図案本を見たか?A」
 大津歴博・フェノロサ学会共同開催(第628回れきはく講座)
講師:スコット・ジョンソン(関西大学名誉教授)
概要:1896年の訪日時には、フェノロサは妻と共に京都の藝艸堂(うんそうどう:京都の木版摺りの老舗出版社)の近くにも宿泊していたとみられ、この時に図案本との出会いがあった可能性があります。フェノロサたちが京都で何を見たのか、その可能性についてお話します。


【2014年度の講演内容】
■7月26日(土) 14:00〜
「フェノロサと日本文化 ―伝統と近代化の間で―」
 歴史博物館・日本フェノロサ学会共同開催(第591回れきはく講座)
講師:神林 恒道(日本フェノロサ学会会長・大阪大学名誉教授)
概要:明治時代の初め、西欧をモデルに、明治政府は「文明開化」をスローガンに掲げ、急速な近代化政策を推し進めました。また一方で「神道立国」を目指した「廃仏毀釈」の運動により、多くの伝統的な文化財が破壊されるという危機に見舞われました。これを救ったのがお雇い外国人のフェノロサと岡倉天心でした。フェノロサは後に仏教に帰依し、園城寺法明院にその墓所があります。講座では、いかにして近代日本における芸術文化の受容がなされたかを語ります。


【2013年度の講演内容】
■6月8日(土)14:00〜 
「西欧のアートと日本美術の伝統」  
 歴史博物館・日本フェノロサ学会共同開催(第555回れきはく講座) 
講師:神林 恒道(日本フェノロサ学会会長、大阪大学名誉教授)
概要:文明開化をスローガンに欧化主義を掲げた明治政府の文化政策により、日本の伝統美術は危機に瀕していた。これを擁護しようとして立ち上がったのが、フェノ ロサと岡倉天心であったことはよく知られている。その一方でパリの万国博覧会を契機に、西欧では日本の絵画への関心が高まり、印象派の画家たちに大きな影 響をあたえつつあった。このアートの世界におけるクロス現象をどのように見るか、映像を使ってわかりやすくお話ししたいと思う。

■6月15日(土)14:00〜  
「フェノロサと三井寺法明院」    
 歴史博物館・日本フェノロサ学会共同開催(第556回れきはく講座)
講師:新関 伸也(日本フェノロサ学会事務局長、滋賀大学教授)  
概要:東京大学に哲学教師として米国より招かれたお雇い外国人フェノロサは、日本美術の恩人といわれています。明治初期、廃仏毀釈や急激な西欧化により、伝統的な日本の美術は壊滅的な状態となりました。そのような惨状に対してフェノロサと岡倉天心は、日本の美術を保護するために活動を繰り広げます。その間、フェノ ロサがどのように三井寺法明院と関係し、没後に墓を建てるまでに至ったのかをやさしく解説します。


 

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